団地の中から

人間の“場所”について考えるブログです

人生会議

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 この間夕方頃にテレビを見ていると「報道特集」という番組の中で、「人生会議」の短いドキュメント映像が流れていた。あれ、なんか最近見た言葉だなと思って、じっと見入った。

 

 亀田総合病院での“人生会議”の取り組みについての紹介だった。

 普段から緩和ケアや地域医療に根ざした取り組みをしているらしく、その中の一つに【「もしものとき」を想定して、人生最期をどのように過ごしたいかを考える】ゲームをするというものがあった。

縁起でもないことだからこそ、ゲームを通じて見つめ直そうという趣旨で、参加者は患者家族、患者自身、まだ若い人、医療側の人、いろんな立場の人が混ざりあっていた。

 ゲームで使うカードには、呼吸をしていたい、家で最期を迎えたい、痛みを感じたくない、いろいろな今際の希望が書いてある。僕も少し考えをめぐらせてみた。

 もし自分の命が残り少ないとわかったら、油断ならない病気にかかったら。…◯◯したい、とまで思い至るんだろうか。喪失や死までの距離感が、いまいちつかめない。

(つづく)