団地の中から

人間の“場所”について考えるブログです

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

地図と未知の道

うちの父は地図をみるのが好きだ。 僕が小さい頃は家の車にカーナビなんて付いてなかったから、マップルという赤いリンゴが書かれた大きな道路地図が車の中に常備されていて、それを頼りにいろんなところへ出かけることがよくあった。 知らない街を訪れたと…

孤独がこわいと言う友人

<今週の土曜日に大阪いきます。晩ごはんどう?> 仕事終わりにヘトヘトになりながら、地下鉄の電車を待っている頃だった。大学時代の同じ学科だった友人K君からLINEがきた。 <おっけー>とアヒルのスタンプを返しておいた。 K君は僕と同じように設計の仕事を…

いちばん古い記憶

24時35分。今僕は日本のどこかの団地にいる。トラックの音が近づいてきて、また遠ざかっていく。国道のそばの、大きな団地だ。 部屋の電気を消し、カーテンの隙間から外を見ると、向かいの棟の階段の明かりが点滅しているのが見えた。 特に何があるというわ…

就職で住んだ知らない街

知らない街で暮らすということには、想像以上の苦しさがある。それは、うまく言えないのだけど、過去の自分と断絶してしまうからなんだと思う。 いつも帰り路に寄っていた本屋や、駅のエスカレーターもない。これは、昨日の僕がどこにもいないということだ。…

爆速会計

毎朝行ってるコーヒー屋さん、チェーン店だけど「いつものですね」って言ってくれて、 何も言わなくても準備してくれるようになった。 確かにそれで間違いないので、毎朝の会計がヤバいくらいに爆速で済む。 すごい。