団地の中から

人間の“場所”について考えるブログです

地図と未知の道

うちの父は地図をみるのが好きだ。 僕が小さい頃は家の車にカーナビなんて付いてなかったから、マップルという赤いリンゴが書かれた大きな道路地図が車の中に常備されていて、それを頼りにいろんなところへ出かけることがよくあった。 知らない街を訪れたと…

孤独がこわいと言う友人

<今週の土曜日に大阪いきます。晩ごはんどう?> 仕事終わりにヘトヘトになりながら、地下鉄の電車を待っている頃だった。大学時代の同じ学科だった友人K君からLINEがきた。 <おっけー>とアヒルのスタンプを返しておいた。 K君は僕と同じように設計の仕事を…

いちばん古い記憶

24時35分。今僕は日本のどこかの団地にいる。トラックの音が近づいてきて、また遠ざかっていく。国道のそばの、大きな団地だ。 部屋の電気を消し、カーテンの隙間から外を見ると、向かいの棟の階段の明かりが点滅しているのが見えた。 特に何があるというわ…

就職で住んだ知らない街

知らない街で暮らすということには、想像以上の苦しさがある。それは、うまく言えないのだけど、過去の自分と断絶してしまうからなんだと思う。 いつも帰り路に寄っていた本屋や、駅のエスカレーターもない。これは、昨日の僕がどこにもいないということだ。…

爆速会計

毎朝行ってるコーヒー屋さん、チェーン店だけど「いつものですね」って言ってくれて、 何も言わなくても準備してくれるようになった。 確かにそれで間違いないので、毎朝の会計がヤバいくらいに爆速で済む。 すごい。

ゆっくり時間が流れる街

なんとか金曜日を乗り越えた。毎週同じことを感じているんだけど、一週間の密度がすごく濃い。 24時間が5回あるんじゃなくて、120時間が1回あるような感じがする。今の僕にとっては、これを充実と呼ぶべきなのか、単なる忙殺と呼ぶべきなのか、よくわからな…

団地と時間

雨が降りそうで、大きめの傘を持って行ったけど、今日は結局降られなかった。 お昼休みの時にヤフーの雨雲レーダーで確認すると、どうやら通り過ぎたらしい。 帰りもやっぱり雨は止んでいた。少しだけど、地面はしっとりとした感じ。 腕をだらんと伸ばして歩…

団地と労働

今夜も23時を回ってしまった。早く帰りたいんだけど、どれだけ残業をしても不安と仕事は消えていかない。 会社を出て電車を一本乗り継いだ。 駅を降りれば、消灯を待つショッピングセンターのクリーム色の電球と、わずかな車の音。あとは全部木やら夜やら空…

電車のエアコンの匂い

電車のエアコンの匂いは、世界のどんづまりみたいな匂いがする。 23時まで後輩の手伝いをした。大変だったけど、遅くまですみません。とポツリと言われ、いいよ、と言って別れた。

暑い暑い夏

この頃またしても多忙も多忙でえらいことになっていた。 心身共に疲労が積もっている感じがして、特にメンタル的にきついところがあったけど、盆休みの間に人間的な営みに触れることが出来て、かなり回復できたかなと思う。 Mac book proを買った。分割で買…

平成までの自分と、平成以降の自分

体の重心を少し後ろにすると、靴底のかかとがかなりすり減っていることがよくわかる。靴の修理に行かないと、と毎日電車の中でつり革を掴みながら思うのだけど、仕事はだいたい22時頃に終わるので修理に出せそうにない。 電車の中では資格の勉強をするか、文…

風邪をひいている

今日は風邪をひいてしまったらしい。昔からの経験則なのだけど、風邪をひいたとき、体がしんどいとか、熱がある、とか、鼻水せき…というよりもまず風邪の匂いがすることが多かった。 たぶん体調を崩すことで神経系が弱ってしまうせいだと思う。小さい頃から…

無題

結露してなおぼんやりとする梅田

召し

魚が安くて旨し 大体帰宅が22時過ぎなのでそこから作ると寝るのが少し遅くなる だけど旅の道中も楽しいように、食事は出来るまでも楽しい あとここだけの話だけど、小説を書きはじめた。ここだけの話。 む?

メシア

バン・メシア オソ・ロシア

知らない街で暮らしている

母から富士山の写真が送られてきた。父母で箱根に旅行に行ってきたとのことで、あまり関東のことは詳しくないのでわからないが、箱根の山から富士山が見えるとのことらしい。 舗装された箱根の山道の駐車場から撮ったようで、数台の車のバックになって写真の…

団地#05 古市東団地

OsakaMetroの今里筋線・新森古市駅からだいたい7分くらい歩くと、市営住宅やUR都市機構の団地が固まったエリアが見えてきた。 1956年に竣工した古市中団地は、設計は久米設計によるもので、それまでの日本にノウハウのなかった“団地の設計"という課題に対し…

天井

一日雨かー それでもクーラーがいる

最近noteにかまけていた

noteに触れる機会があって、それなりにちょびちょびとpvがあったのでしばらく続けていた。 はてなブログのほうがやっぱりいいかな、という心境なので、記事をこっちに戻していこうかなと思う。 画像はアザラシの鼻の穴です。

街に自分をばらまく

生まれ育った街には横断歩道の白線や、歩道の柵のひとつひとつに記憶がしみ込んでいる。 今日は実家の近くをジョギングした。最近ぜい肉がついてきているので、めちゃくちゃ痩せてやろうと思っている。 走っていると少し汗ばむ程度の気温で、風が抜けて気持…

街との距離のとりかた

最近は梅田のカフェによく行く。人の空いてるカフェがあれば入り、一番安いコーヒーを飲みながら資格の勉強をしている。梅田の地下街のチェーン系のカフェに座って、勉強が煮詰まってきた頃にアイスコーヒーをちびちび飲みながら、行き交う人々をぼーっと眺…

団地#04 千里桃山団地

大阪府吹田市の桃山台駅を訪れた。 駅の東側は吹田市で、西側は豊中市。 このあたりは千里ニュータウンの地域のひとつであり、行政区画が二つの市をまたいでいるけど、ひとつの町としてみな往来しているみたいだった。 駅の西側のそばにUR都市機構の千里桃山…

南禅寺/北野天満宮

コケがむしている 入母屋造りのザ・日本家屋といった感じ ここでゴロゴロしたい 軒裏が複雑。見た感じほとんどの荷重が谷木(角に突き出てる斜めの部材)に作用しているようだけど、いいんだろうか? 夜の北野天満宮 今の季節は土日にライトアップしていてロマ…

午前2時47分

午前2時47分 窓をあけて天を仰いでいる。 月と僕と、家の近くの国道を走る数台の車のドライバーだけが起きている。

団地#03 和泉市営幸団地

大阪府和泉市の幸団地を訪れた。 JR阪和線の信太山駅で降りて、しばらくなだらかな坂を上っていった。 この辺りは幸団地だけじゃなくて、旭団地とか山手団地とか、いろいろな団地がある。 もう少しぐるり回ってみたかったが、そろそろ日も暮れかけだったので…

メッシュ

旬のものからパワーを得ている

団地#02 新檜尾台第二次住宅

団地マニアなんだろうか、と思うけど、おそらく僕は団地マニアではない。 身近にあり、団地で暮らすことが僕にとってのスタンダードなので、他の団地マニアのように何か萌えのようなものを団地に見いだすことはない。 ただ団地は僕にとって特別だということ…

団地#01 大阪市営佃住宅

団地を撮っていきたいなといつも思う。動機は正直わからないけど、僕の生まれ育ったのが団地だから、に過ぎない。 団地を見るとき、郷愁・ノスタルジーな"物語"がくっついてしまい、そのものの造形の美しさを鑑賞することを邪魔している、と石川初という建築…

団地の写真を撮っていこう

団地の魅力を語る人は、団地のパステルカラーなイメージを全面に出すことが多い けど団地は昔からそこにあって、今もそこにある パステルよりもっと手ごたえのある色合いをしている 未来もあり続けるかはわからない 僕はあってほしい 団地の写真を撮ろうとし…

今年果たすこと

ベッドに寝転びながら立てた 週2回のジョギングを再開 RC造の建築物の構造設計を行う 独立起業の嗅覚を養う もう少ししたら具体的に書いてきます 土鍋が大活躍